令和7年度 松戸商工会議所青年部 会長所信

 「この道を行けばどうなるものか。危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ。」

私の中で、アントニオ猪木氏の数々の名言が印象に残っており、特に1998年4月4日、東京ドームでの引退スピーチで読んだ「道」が大好きで、人生、事業において影響を受けております。

今年度、会長職を拝命するにあたり、青年部の例会事業や委員会活動から得られた経験や繋がりを活かせる今だからこそ、会員一人ひとりが「YEG活動を通じて、気づき学びを実感しいかに自己実現につなぐか」を考え、一つひとつの活動に目的、目標をもって取り組み、未来へ繋げる一年にしたいと考えます。

そこで、今年度のスローガンを「YEG×MISSION~道~」とさせていただきました。YEGの使命は青年経済人として地域を支え、地域の発展に寄与することです。そのためにはまず我々一人ひとりが、人として経済人として成長し、自企業の発展や大切な人の幸せに繋げて行かねばなりません。これまでのYEG活動のなかで献身的に事業に取り組むことは、松戸YEGはもとより会員一人ひとりの成長に繋がっていることを実感しております。「経営者としての勉強をしたい」「ビジネスの仲間を増やしたい」「趣味の友達を作りたい」など松戸YEGにはこのような想いを実現するチャンスがあります。勇気をもって一歩を踏み出していただくことで、普段の生活ではできない経験、交わることのできなかった仲間に出会うことができます。また、事業を通じて切磋琢磨することにより、自分自身の強みや弱みなどの気づき、その学びが松戸YEGにはあるものと確信しております。メンバー一人ひとり使命をもって進んで頂ければ幸いです。

今年度、常設4委員会に加え、松戸つなぐ特別委員会を設置させて頂きました。松戸市は人口が50万人に到達しましたが、地域の繁栄を支えてきた大型デパートの撤退、商店街の衰退、空き店舗、経営者の高齢化、中小企業においては労働者不足、後継者問題など多くの課題があると思います。我々の住む松戸をより良くして行きたいという使命のもと、事業を通じて松戸YEGの活動の周知を行い、また地域、諸団体とのつながりを強化し、会員拡大に繋げていきたいという想いから命名させて頂きました。

松戸商工会議所青年部は設立34年を迎えます。これまでの松戸YEGの礎を築いていただいた諸先輩方と松戸YEGの活動にご理解とご協力をいただいた皆様に心から御礼申し上げます。諸先輩方の想いを引き継ぎ、商工会議所活動の一翼を担い、多くの事業、地域活動に取り組んでまいりました。このような活動を通じて私たちは日々成長をするとともに、これらの経験が何事にも代え難い貴重な財産になっていることを実感しております。

多くの諸先輩方が歴史を築き卒業され、今年度は20名近くの卒業生を輩出します。会員数は残念ながら、減少の傾向があるのも事実です。現役メンバーである私たちが、事業や活動を通じて、新たな同志を増やすと共に継承し、次世代へ繋げて行かねばなりません。

ただ、時間は有限です。活動に対し目的意識を持ち、大切な時間を意義あるものにしていくことこそが、会員一人ひとり、そして松戸YEGの40年、50年先に向けての輝かしい未来への道へ繋がることと信じております。 私自身、未熟者ではございますが、YEGの発展、成長を皆様方と使命感をもってチャレンジしていきたいと思います。何卒、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

会長 生江 洋史