令和6年度 松戸商工会議所青年部 会長所信

 世界情勢は2022年にロシアがウクライナを侵攻し、2023年にはイスラム組織ハマスがイスラエルを奇襲攻撃してイスラエル・ガザ戦争へと発展していきました。大国である中国やアメリカは明確な態度姿勢を見せずに、世界情勢は行方も知らず五里霧中ともいえる状況の中、我が国日本も世界情勢に対する態度や対応を迫られています。

また、3~5年前は1ドル100円付近で比較的安定していた日本通貨は1ドル150円を超える円安が進み、日本円や日本のサービスの価値自体も大きく変動しています。中東戦争や為替相場の変動は輸出入に多大な影響を与え、原材料、物価の高騰や雇用人材不足など、様々なところで私たちの生活や経済活動にも影響を与え続けています。

コロナウイルス感染症の位置づけは2類相当から5類感染症へと変更されましたが、先行きの見えぬ状況が今もなお続いているといっても過言ではありません。

人ひとりの力で世界情勢を変えることはできないかもしれませんが、目まぐるしく変化を続けるこの時勢に対して、柔軟に変化して対応することができる能力が青年経済人には必要だと考えています。

加えて商工会議所青年部指針には、「行動こそ時代を先駆けるべき青年の責務と信じ力を合わせ 国の礎となろう。」という指針があります。優れた経営者に共通する能力の一つに突出した行動力があります。自身の考え方や経営理念に基づき積極的に行動することにより、関わる人との摩擦や干渉が人を成長させて、信頼のおける人との繋がりや絆が築けるのだと思います。

私は、松戸を代表する青年経済人には、この変化に対して柔軟に対応する力と突出した行動力が必要不可欠だと考えました。

そこで令和6年度松戸YEGのスローガンを「The Beginning」とさせていただきました。

「ここから始めよう。」とか「物語の始まり」など、The Beginningをどう読まれるかは人それぞれですが、自身の確定した確固たる思いや、揺らいでいる不確定で不十分な思いを胸に、今年は何かを始めるきっかけとなる一年になってくれればという思いを込めました。

また、中期5年ビジョンでは、過去の青年部活動を踏襲しつつもそれにとらわれすぎず、果敢にチャレンジできる組織を作るために、中期5年ビジョンのスローガンを「限界突破」と設定して3つのビジョン活動指針を定めました。

1 松戸市民や行政、諸団体との強固で持続性のあるネットワーク作り

2 社会変化に柔軟に対応できる人材育成

3 会員相互の情報共有を行い、持続性のある組織作り

そして、この3つの活動指針のもとに慣例や形式にとらわれず、限界突破に挑戦できる組織となる事を目指しました。今年は中期5年ビジョンの中間検証の時期という事も踏まえまして、令和6年度松戸YEGは、限界突破したThe Beginningを行って参りたいと思います。

 松戸YEGは、平成4年に発足して今年で33年目を迎えます。

松戸YEGを知れば知るほど、先輩方が築き上げた松戸YEGの礎の大きさを感じて、いかに先輩方が松戸YEGを愛し、大切にされてきたかという事を改めて実感しました。

私は、松戸YEGを背負う背中が出来上がっているとは言えないかもしれませんが、私にはYEGにかけがえのない仲間たちがいます。未完成な私は、松戸YEGメンバーと力を合わせて、私にとっても皆様にとっても最高のYEG活動を行って参ります。

一年間、松戸YEGの発展と成長に全力を尽くして参りますので、どうぞ皆様のお力添えの程よろしくお願い申し上げます。

会長 近藤 優